【刑事罰も】YouTubeの画像は著作権に注意すべし!動画やサムネイル作成の落とし穴

「動画内に画像を入れるのに注意点はある?」

「YouTubeでも著作権って気にした方がいいの?」

「みんな動画に画像を入れているし、自分もいいかな?」

YouTubeで手早く華やかな動画を作る手段の一つに、画像での装飾があります。

画像を使うと簡単にワンランク上の動画を作ることができますが、著作権を侵害してしまうと最悪刑事罰に処されることもあるので要注意。画像の著作権には気をつけた方がいいとはなんとなく知りつつも、詳しいルールを知らないと不安ですよね。

そこでこの記事では、以下の内容について説明していきます。

  • 著作権の概要
  • 著作権の侵害にあたる画像
  • 著作権を侵害しない動画やサムネイルの作り方

人気YouTuberでも著作権には細心の注意を払って動画やサムネイルの作成をしています。しっかりとルールをおさえて、動画や画像を作成しましょう!

著作権の特徴を掴み、画像の正しい使い方を知りましょう!

著作権について30秒でサクッと解説

著作権は著作物を守るための法律であり、文化を発展させることを目的として作られました。まずは、著作物と著作権について把握しておきましょう。

著作物とは

子供の描いた絵だとしても立派な著作物です。では、具体的にどのようなものを著作物と呼ぶのでしょうか。

文化庁の説明では、著作物は以下すべてを満たす必要があります。

(1)「思想又は感情」を表現したものであること

→ 単なるデータが除かれます。

(2)思想又は感情を「表現したもの」であること

→ アイデア等が除かれます。

(3)思想又は感情を「創作的」に表現したものであること

→ 他人の作品の単なる模倣が除かれます。

(4)「文芸,学術,美術又は音楽の範囲」に属するものであること

→ 工業製品等が除かれます。

(引用:文化庁

ザックリまとめると、様々な気持ちを表すために創作したもの全般が著作物にあたるということです。

そして著作物は画像以外にも、例えば以下のようなものが該当します。

  • 文章
  • 美術品
  • 音楽
  • 建物

他にも著作物に含まれるものを挙げればキリがありません。もちろんあなたが作ったオリジナル動画も、あなたの著作物なのです。

2つの著作権

著作物にかかる著作権をおおまかに分けると、次の2つに分類されます。

  • 著作者人格権
  • 著作財産権

著作者人格権とは著作物の一部分を編集して公開したり、著作者の名前を変えて公開されたりすることのないよう、著作者や著作物を守る権利のことです。

そしてもう一つは著作財産権です。これは著作物を勝手に公に公開されないよう著作物を守る権利です。

YouTubeの動画やサムネイルは、どちらの権利にも注意して公開しなければなりません。

著作権の侵害とは

繰り返しになりますが、著作権には2つの権利があります。

この著作者人格権と著作財産権を脅かす行為が「著作権の侵害」です。

難しい言葉を使わずに大雑把にまとめると以下のとおりです。

他人の著作物を

  • あたかも違う人が作ったように発表する
  • 無断で使用する
  • 一部だけ改変して発表する

このように扱うことが著作権の侵害になります。

YouTubeでも画像の著作権を気にした方が良い!

動画やサムネイルに使う画像でも、著作権を侵害してしまうリスクがあります。たとえば、キャラクターのグッズや芸術品などが入り込んでしまうと、訴えられる可能性も。

そのため、十分に注意した上で動画を投稿する必要があります。

多くの場合は、視聴者からの通報によってYouTubeが著作権の侵害を把握します。

万が一、画像の無断使用が原因で動画が削除されてしまっても投稿者は泣き寝入りするしかありません。

そうならないよう、日頃から画像の著作権には気を配りましょう。

著作権侵害にあたる画像を具体的に説明

著作権侵害にあたる画像には様々な種類があります。

動画やサムネイルを作る上でどのような画像に気をつければ良いのか、具体的に解説していきます。

著作権の侵害にあたる画像には以下のようなものがあります。

  • 商品
  • SNSの投稿
  • アニメや漫画
  • 芸能人の写真

商品

本やCD、お菓子などのパッケージは一部著作物に当たる可能性があります。

例えばテレビのバラエティ番組や再現VTRの中で、商品のパッケージを取り除いているのを見たことはありませんか?

基本的には、スポンサーを意識してこのような対応をとっていますが、著作権対策でもあります。商品の中にキャラクターのイラストが入っているものなどは、著作権に引っかかる可能性があるからです。

テレビだけでなく、YouTubeの動画制作でも例外ではありません。

不安な場合は同じようにパッケージを隠したり、写り込みに気をつけたりして動画を撮影してくださいね。

SNSの投稿

SNSに投稿された写真やイラストも、著作権は投稿者や製作者にあります。

企業のアカウントのみならず、個人の投稿にも著作権があるのです。

勝手に動画やサムネイルの一部に使うのはNGです。

アニメや漫画

アニメや漫画に出てくるキャラクターも著作権の対象です。

そして、厳密に言うとキャラクターを元にイラストを書いた場合も著作権の侵害になる場合があります。

特にディズニーは世界的に著作権を厳しく取り締まっています。

芸能人の写真

映画やテレビに出てくる芸能人の写真にも著作権が存在します。

ジャニーズの画像に対して事務所が厳しい措置を取るのも有名な話ですよね。

芸能人の画像は著作権だけでなく、肖像権やパブリシティ権にも関わってきます。

自分で撮影した写真であっても、権利には気をつけましょう。

著作権を侵害すると起こること

YouTubeの動画やサムネイルで著作権を侵害すると、どのようなことが怒るのでしょうか。

ここでは著作権を侵害すると起こることとして4つのパターンを紹介します。

最悪の結果、刑事罰に処されたり、そこまで行かなくてもYouTubeのアカウントを剥奪されてしまうという事態にも陥ります。

【起こること1】刑事罰に処される

著作権侵害してしまうと、刑事罰に処される可能性があります。

  • 個人の場合:10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金
  • 法人の場合:3億円以下の罰金

著作権の侵害は親告罪といって、侵害された側が訴えない限り逮捕されることはありません。そのため、違法であっても取り締まられていない人がいるのも事実です。

しかし、周りの人がやっているからといって著作権を侵害してしまうと、罰を課される可能性はあるので注意しましょう。

【起こること2】損害賠償を請求される

損害賠償を請求される恐れもあります。勝手に著作物を使ってしまうと、そのコンテンツの使用料を支払わなければいけません。

なお、本来支払うべきだったらライセンス料を請求されているため、減額することは不可能です。

【起こること3】YouTubeから警告を受ける

損害賠償請求まではされずとも、YouTubeから警告を受ける可能性も。著作権についてYouTubeのコミュニティガイドラインを違反しているとされた場合、YouTubeから違反警告が届きます

この違反警告はメールでのお知らせやチャンネルにログインしたときの通知で分かります。

初めて警告を受けた場合、本格的な警告ではなく事前警告となります。

この事前警告の段階なら、再審査請求をしたり「コピーライトスクール」を受講したりすることで取り消しをすることができます。

【起こること2】ペナルティを受ける

最初に事前警告を受けたにもかかわらず、もう一度YouTubeのポリシー違反をするとさらなる違反警告とともに以下のようなペナルティを受けることになります。

1回目の違反警告
以下の操作が 1 週間行えなくなります。動画、ライブ配信、ストーリーをアップロードする

  • カスタム サムネイルまたはコミュニティ投稿を作成する
  • 再生リストを作成または編集する、再生リストに共同編集者を追加する
  • [保存] ボタンを使用して、動画再生ページの再生リストを追加または削除する
    機能制限は 1 週間後にすべて自動的に解除されますが、違反警告は 90 日間チャンネルに残ります。

2 回目の違反警告
最初の違反警告から 90 日以内に 2 回目の違反警告を受けるとコンテンツを 2 週間投稿できなくなります。その後問題がなければ、2 週間後にすべての権限が自動的に回復します。ただし、それぞれの違反警告は発行されてから 90 日後に期限切れになります。

3 回目の違反警告
90 日以内に 3 回目の違反警告を受けると、チャンネルは YouTube から永久に削除されます。それぞれの違反警告は発行されてから 90 日後に期限切れになりますが、コンテンツを削除しても違反警告は解除されません。

(引用:https://support.google.com/youtube/answer/2802032?hl=ja
簡単にいうと警告の回数を重ねるごとにペナルティは重くなり、最終的にはチャンネルが永久に削除されてしまうということです。

画像で著作権侵害になる場所

YouTubeに動画を投稿する際、どのような場所の画像が著作権侵害になるのでしょうか。

気をつけた方がいいのは以下の場所です。

  • 動画内
  • サムネイル
  • アイコン

それぞれサクッと説明していきます。

動画内

まずは投稿の一番メインとなる動画内です。

意図的に挿入する画像はもちろん著作権を気にしなければなりません。

そして、故意的ではなくても偶然映り込んでしまった商品などの画像にも著作権は発生します。

サムネイル

サムネイルにも著作権侵害の可能性があります。

例えば商品レビューの動画の場合、厳密にいうと著作権を侵害している確率が高いです。ただし、前述したとおり親告罪であるため、訴えられていないということもあります。

アイコン

チャンネルアイコンの著作権にも気を配りましょう。

芸能人やアニメの画像をチャンネルアイコンにしている方をよく見かけます。これも立派な著作権侵害です。

著作権を侵害しない動画・サムネイルの作り方

ここまで、著作権はかなり厳しいシステムのもとで運営されていることが分かりました。

ではどのようにして動画やサムネイル内に画像を使えばいいのでしょうか?

著作権を侵害せずに画像を挿入する方法として、この記事では次の4つをご紹介します。

  • 完全オリジナルの素材を使う
  • 著作者の許可を得る
  • フリー素材を使う
  • 著作者の死後50年が経過した画像を使う

1. 完全オリジナルの素材を使う

確実に著作権を侵害しない方法は、完全オリジナルの素材を使うことです。

この方法なら、画像の著作者であるあなたに著作権があるからです。

手書きのイラストなど、自分で創作したものを入れることで著作権侵害のリスクを防げるのです。

2. 著作者の許可を得て画像を使う

著作者に適切に申請すれば、画像の使用許可を得られる可能性があります。気になる場合は、著作者にあらかじめ相談するとよいです。

特別に許可をもらうことができれば、定められた条件の中で画像を使用できます。

まずは画像の出版元やサイトの問い合わせ窓口から質問してみましょう。

3. フリー素材を使う

不安な場合は、フリー素材を使うのもよいでしょう。

動画編集ソフトに最初から入っている画像や、フリー公開されているイラストを動画に使いましょう。

著作権フリーで公開されているイラストの例にはいらすとやがあります。

可愛らしいイラストを日本有数の素材数で公開しているサイトです。

20点以内のイラストを無料で使うことができますよ。

4. 著作者の死後70年が経過した画像を使う

画像の著作権が切れるのは著作者の死後70年です。これ以降は問題なく使えます。

例えば、漫画家の手塚治虫さんの著作権を計算してみると以下のようになります。

手塚治虫さんは1989年に亡くなられました。手塚治虫という名前はペンネームですが、周知の変名であるため、作品は死後70年まで保護されます。つまり、1990年1月1日から起算して2059年12月末日までが保護期間です。

(引用:公益社団法人著作権情報センター

ただし、法人が著作権をもっている場合は別です。実際に画像を作成した従業員が死去したあとも法人に権利が残るので、しっかり確認しましょう。

YouTubeで画像の無断使用を告発された例

実際にYouTubeで著作権侵害を指摘され、告発された例があります。

画像を無断使用してしまったのは、人気YouTuberのヒカキンさんです。

無断転載になったのは、少し前にSNSで流行った「人によって色の見え方が異なるドレス」の画像でした。ドレスの画像の著作者である人物がTwitterで訴え、事実が発覚しました。

このように、たとえ人気YouTuberでも著作権絡みでのトラブルは十分に起こり得るのです。そのため、一人ひとりがしっかりとルールを理解し、準拠する必要があります。

【必見】画像の著作権でよくある間違い

ここからは YouTubeで画像を使う上で感じる細かなことについてお答えしていきます!

  • みんな使っているから大丈夫
  • 正しく引用すれば問題ない
  • 利益目的では無いから大丈夫
  • 著作権侵害の目的はないと注意書きをした

結論からいうと、これらの答えは全てNGです。

なぜNGなのか一つずつ詳しく理由を説明します。

みんな使っているから大丈夫

自分の画像の使い方と似ている動画やサムネイルが投稿されていても、あなたの著作権侵害のリスクは全く変わりません。

なぜなら他の動画の投稿者は著作者の許可をとっているかもしれないからです。

この場合、あなたも同じように許可を得た上で動画を作成する必要があります。

他の投稿者の真似をして画像を使用することは決して行なってはいけません。

正しく引用すれば問題ない

自分に著作権がないものを正当に使う方法として引用があります。

しかしYouTubeでは引用は認めていません。

たとえ著作者の情報を明らかにしたところで、著作物を使用する権利が自動的に付与される訳ではないからです。

引用であっても投稿前に著作者に許可を得る必要があるのです。

利益目的では無いから大丈夫

著作権で守られている画像からは収益を得ないつもりでも、著作権への警告は回避できません。

非営利であれば再審査請求で有利に働くかもしれませんが、確実ではないのです。

利益目的の使用ではなくても必ず、著作者の許可をとりましょう。

マナーを守って著作権と付き合おう

この記事ではYouTubeに投稿する動画やサムネイルで気にかける必要がある著作権について解説してきました。

著作者からの許可を得ていない画像使用はYouTubeから警告を受ける可能性が高まり、最悪の場合チャンネルが永久に削除されてしまいます。

正直なところ、現段階ではYouTubeで著作権の警告が必ずされるかどうか、明確な線引きはありません。

しかし著作権を侵害しないように画像を使っていれば、損になることはありません。

著作権に引っかからないクリーンな動画作りを目指しましょう!

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