上場とは、株を売買を証券取引所で売買できるようにすることを言います。
つまり、僕ら一般の投資家が売買できる株は、上場企業だけなんです。
たとえば、100円均一で有名なダイソーは上場していません。だからダイソーの株が欲しくても、証券会社で買うことができないのです。
上場してない会社の株を買うには、株主と直接交渉をして売ってもらうしかないのです。
上場することによって一般の投資家が広く売買できるようになります。
この章では、なぜ会社が上場するのか?上場した場合のデメリットは?上場する方法について解説していきます。
株を上場するメリット
上場するという事は、誰でも株が買えるという事になります。株を買い占められてしまったら、会社を乗っ取られてしまうリスクがあります。
でもなぜ上場して株を売買できるようにするのかというと、会社の規模を大きくするためにもっとお金を調達する手段として、上場するのです。
会社を上場するときに、株を売り出して資金調達を行います。
たとえば100万株を1株10000円で売り出して、100億円を調達するしたりします。
そのお金で設備投資をすることができます。
上場するにはルールがある
上場すると証券取引所で誰でもその会社の株を購入することができます。
しっかり運営されている会社でないとその会社の株を買った投資家が損をしてしまうかもしれません。
上場するためには厳格な基準やルールや審査があって、そのルールを守れる会社だけが上場することができます。
証券取引所は、東証(東京証券取引所)が有名ですね!東証一部、東証2部、マザーズ、ジャスダックなどいろいろな市場がありますが、当初はあまり気にしないでもよいでしょう。
- 多くの投資家から資金を調達できる
- 株価が上がれば、資金調達しやすい
- 知名度が上がる
上場のデメリット
上場した場合には、デメリットもあります。
上場企業になると、自分の会社の株を売買されてしまうのです。
「株って何?株を買うことの意味や株式会社の仕組みを解説」で、株を持っている人が取締役を選んだりできると解説しました。
もし、自分の会社の株を買い占められたら、会社を乗っ取られる可能性もあるのです。
- 株主が増えて管理コストがかかる(手紙など)
- 株主に短期的な利益を求められる
- 経営に口出しされる(ものをいう株主)
- 配当UPなどを求められる
なぜ株式会社は上場するのか?ソフトバンクを例に解説
会社の規模を大きくするためにもっとお金を調達したい場合の手段として、自分の株をいろんな人に広く売却して、そのお金で設備投資をすることができます。
例えば2018年だと、ソフトバンクが上場しました。
(株)ソフトバンクの株は、親会社のソフトバンクホールディングスがほぼ100%の株を保有していました。しかし、市場から資金を調達するために、保有している株の34%を売りだして2.4兆円の資金を調達しました。
ソフトバンクは2.4兆円の資金を手にして、5Gの設備投資などに使うようです。このように、上場することで資金調達し、設備投資して会社の規模をさらに大きくするという狙いがあります。
会社は上場することで資金調達ができてもっと大きなチャレンジができるんだね。
投資家は株の売買を通じてそのチャレンジに乗っかるとも言えますね。
上場企業って聞くけど、上場って何なのかな?